中国のネット用語に「日吹」という言葉がある。これは、日本のことをやたらとほめて持ち上げる人のことを指しており、多くの中国人ネットユーザーからは軽蔑的に見られ批判されている。中国メディアの網易はこのほど、「日吹」の多くは「日本は1カ月で核兵器を製造できる」と主張していると伝えつつ、この主張の信憑性について考察する記事を掲載した。

 確かに、中国のネット上では「日本の技術力を考えれば、短期間で核兵器を製造できる」との主張をよく見かける。なかには「1週間あれば十分」という意見すらあるほどだ。それだけ日本の能力を高く評価している中国人は多いと言えるが、記事はこれらの主張を否定した。

 その理由として、核兵器の研究開発での難点は「遠心分離機と核原料」にあることを指摘した。原料のウラン235を獲得するには大量の天然ウラン鉱石から濃縮度90%以上の濃縮ウランを作り、さらに遠心分離機を使って濃縮度を高める必要があるが、多くの国にとって遠心分離機を作るのは難しいことだと説明している。

 また、プルトニウム239を原料とする場合でも、天然では存在しないものであるため、ウラン238から生産しなければならず、重水炉などが必要になるので、非常に大きな工程になると指摘した。このため、日本の実力でもこれらを1カ月で行うのは不可能だと分析した。これに加えて工場や原子炉の建設などの準備作業にも時間がかかり、研究開発の段階に入ってからも膨大な計算が必要であるため、米国やロシアですら1カ月では無理だとしている。

 では、日本はすでに核兵器の研究開発をしている可能性はないのだろうか。記事は「その可能性は極めて低い」と否定した。研究開発には大量のウランが必要で、国際社会は核に対して非常に敏感であるため、ひそかに持ち込むことはできないと説明した。それに、日本には多くの米軍が駐留しており、監視の役目も担っているので不可能だと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)