深セン証券取引所メインボードに上場している家電小売大手、蘇寧易購集団股フェン(蘇寧易購、002024/深セン)は2021年12月期の業績について、400億元を超える純損失となる見込みを示した。
 
 同社が1月28日に発表した2021年12月期の業績予告によれば、当期損益は423億〜433億元の赤字(前期は42億7469万元の赤字)となる見込み。400億元を超える損失の内訳について同社は、外部環境や同社の運営状況の変化に伴う資産の減損損失引当金計上および投資による損失が254億5700億元、繰延税金資産の取り崩しによる損失が85億〜90億元、これらの特別損失を除いた経常損失が87億6800万〜92億6800万元としている。また、当期損益には物流資産の売却などによる営業外収益が約16億元含まれており、これを差し引くと損失額は439億〜449億元にのぼると説明した。
 
 一方で、同社は昨年7月に新たな戦略投資家を引き入れ、新たな董事会メンバーのもとで経営回復を積極的に進めており、売上の増加を実現するとともに各種費用の削減に取り組み、2021年7〜9月期、10〜12月期は業績が前期比で改善したと説明。営業外のキャッシュフロー要素を除外した2021年11月のEBITDAが8000万元とマイナスからプラスに転じ、12月もプラスを維持し、2022年1〜3月期もプラスとなる見込みであることから、キャッシュフローが回復しつつあるとの見方を示した。
 
 同社は1996年設立で、2004年7月に深センメインボードに上場した。家電量販店から出発して2010年には電子商取引(EC)事業に進出、ECサイトの蘇寧易購を立ち上げた。2013年に蘇寧電器股フェンから蘇寧雲商集団股フェンに、2018年に現社名に変更している。2021年1〜9月期の売上高は1155億7376万2千元(前年同期比36.10%減)、純損失は75億6816万4千元(前年同期は純利益5億4711万4千元)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)