上海証券取引所メインボードに上場している不動産開発大手の華夏幸福基業股フェン(華夏幸福)(600340/上海)は、2021年12月期の純損失が300億円を超す見込みであることを明らかにした。

 同社が1月28日に発表した2021年12月期の業績予告によれば、純損失は331億〜391億元に達する見込み。2020年12月期は純利益36億6500万元だった。同社は2021年2月以降債務不履行を繰り返しており、大幅な純損失となった理由について「マクロ経済環境、業界環境、信用環境に新型コロナの影響が重なり、会社の流動性が2020年10〜12月期より段階的に逼迫する用になり、債務を期限までに償還できない状況が発生、融資業務はほぼ停滞し、会社の経営に深刻な影響を与えた」と説明し、2021年12月21月現在で期日通りに償還できていない借款が1078億元に上っており、これに違約金や遅延利息が加わって損失が一層増加したとしている。

 また、主業務である産業ニュータウン建設事業では地方政府のプロジェクト凍結、資金投入の遅滞に伴う着工や生産開始の遅れが相次いで収入が大きく減ったとした上で、2021年12月に債務の株式化(DES)計画を立ち上げ、合意締結に向けた作業を進めており、同社の持続的な契約履行能力に対する各地方政府の信用回復に努めていると伝えた。

 さらに、同社が3億ドルあまりを投資していた資金運用会社の中科創資本と連絡が取れなくなり、昨年12月に警察に通報したトラブルについても損失見込みに組み込んでいることを明らかにした。

 同社は浙江国祥製冷工業として1993年設立され、2003年12月に上海証券取引所メインボードに上場。2011年に華夏幸福基業投資開発股フェンへ、2013年に現社名へと変更した。不動産や工業パーク、インフラ建設への投資、不動産仲介業務、施工設備サービス、企業管理コンサルティング、バイオ医薬開発などを手掛ける。2021年1〜9月期の売上高は284億2246万元(前年同期比49.90%減)、純損失は134億5636万元(前年同期比284.84%の利益減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)