純ガソリン車を撤廃し、ハイブリッドや電気自動車(EV)へ切り替える動きが世界的に加速している。中国でも「新エネルギー車」の普及を進めているが、そのメインはEVで、ハイブリッド車はそれほど多くない。これはハイブリッド車が多い日本とは対照的と言えるだろう。

 中国メディアの百家号はこのほど、ハイブリッド車が多い日本に対し、中国でハイブリッド車が少ない理由を考察する記事を掲載した。

 東京電力によると、2020年の燃料別新車販売台数(乗用車)では55.7%がガソリン車で、37.13%がハイブリッド車、EVはわずか0.59%にとどまった。一方、中国では自動車販売に占めるEVの割合は約4.4%に達した。

 世界的にEVシフトが進むなか、中国では日本よりも着実にEVの普及率が高まっていると言えるだろう。記事は、中国でハイブリッド車があまり普及しない理由を考察し、複数の理由があると分析した。

 まず1つ目の理由が「ハイブリッド車はEVよりも車両価格が高いこと」を挙げた。同じようなグレードでもハイブリッド車の方が高額になるため、コストパフォーマンスを重視する中国人消費者からすると「割高」に感じられ、敬遠されてしまうと論じた。

 さらに2つ目の理由は「維持費の高さ」で、ハイブリッド車は構造が複雑なので故障率も高くなるのではないかと懸念する消費者が多いと主張。故障すれば維持費の高騰につながるため、ハイブリッド車を敬遠する中国人消費者は少なくないと論じた。

 そして中国人消費者がEVを選ぶようになった最も大きな理由は、中国でリチウムイオン電池産業が大きく発展し、同時に中国産EVが台頭したことだと強調。ガソリン車に比べても圧倒的に安価なEVまで登場し、中国産EVの競争力が高まっていることが中国でEVが増え、ハイブリッド車が増えない要因であると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)