日本にいる外国人留学生のうち、国籍別で最も多いのは中国人だ。2020年5月の時点で留学生はおよそ28万人いたが、そのうち約12万人が中国人だった。留学生の多くは日本が大好きで来日するようだが、日本で暮らしていると「突然日本が嫌いになる」など対日感情が一変する時期が来るそうだ。中国の動画サイト・西瓜視頻は19日、ある日本語教師が「来日2、3年で突然、日本に対する感情が一変する生徒がいる理由」を紹介する動画を配信した。

 この教師は、中国人に日本語を教える仕事を10年あまりしているそうで、いろいろな学生を見てきたが、「日本に来て2年か3年した頃に、対日感情が一変する」生徒をたくさん見てきたそうだ。その理由は、日本人の距離感にあるのではないかと分析している。中国では、初めて会った人とでも気軽に連絡先を交換するものだが、日本では職場の同僚の連絡先さえ知らないほどで、「仕事が終わると他人になる」冷たさがあると熱弁している。

 中国人にとっては、線引きをしっかりする日本の人間関係は、寂しく感じるのかもしれない。動画の内容に同意する視聴者は多く、自分や周りの人もそうだったという人や、「ドイツといい勝負だ」という指摘もあった。人間関係に関しては「中国が南極なら、日本は北極」という人もいて、つまりは両方極端なので中間を取るのがベストだとしていた。

 しかし、なかには日本人のさっぱりした人間関係のほうが好きだという中国人もいて、安易に連絡先を交換しないのは「注意深さの表れ」と評価したり、「日本は他人の邪魔をしないので好き」と答えた人もいた。ある人は「日本に来たばかりの時は何も感じなかったが、数年いたら逆に日本が好きになった」と紹介した。別の人は、日本で転んだ時たくさんの人に心配してもらうという「中国では想像もできない」経験をしたと振り返っている。それで、日本人が薄情だというのは、ただプライバシーを重視しているだけだと説明している。

 日本に同じく滞在していても、人によって感じ方はまちまちのようだ。それぞれ環境が違うので当然ではあるが、「仕事が終わると他人になる」からといって、必ずしも日本人が冷淡なわけではないということは、知っておいて欲しいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)