深セン証券取引所創業板への上場を目指す江蘇駿成科技股フェン(駿成科技、301106/深セン)は14日、新規株式公開(IPO)の目論見書を公開した。1815万株を発行予定、公募価格は37.75元で、18日に公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2009年設立の単色プロフェッショナルディスプレイに分野に特化した液晶ディスプレイメーカー。主にTN型(HTN型を含む)、STN型、VA型の液晶スクリーンとモジュール、TFT液晶ディスプレイモジュールの開発、設計、生産販売を行なっており、工業生産、自動車電子、スマート家電、医療健康などのプロフェッショナルディスプレイ分野で同社製品が利用されている。また車載用大画面VA液晶ディスプレイ、スマートバックミラーなどで一定の実績を持つとともに、今後の発展の重点に据えている。販売先は中国国内のほか、日本、欧米、東南アジアなどに及ぶ。 
 
 中国で2020年に販売された乗用車2017万8000台のうちおよそ30%の約605万台に全画面液晶パネルメーターが搭載されている。同社が同年に出荷した車載液晶スクリーン・モジュールは約107万枚で、乗用車1台あたり平均1.2枚使用されることから、同社製品を搭載した乗用車は約89万台と推定されるため、この分野における同社の中国国内シェアはおよそ約15%とみられる。
 
 液晶ディスプレイの利用はますます幅広い分野に広がり、特に自動車電子分野では新エネルギー車の普及に伴って今後もさらなる成長が見込まれる一方、折りたたみ可能で透明ディスプレイが可能なOLEDなど液晶ディスプレイにない強みを持つ技術の開発が進んでおり、液晶ディスプレイ業界は製品性能の一層の向上が求められている。同社はまた、高い技術力を持つ一方で、資金力の不足、経営規模や生産能力の小ささといったネックを抱えている。さらに、取り扱う製品がほぼ単色液晶ディスプレイであり、カラー液晶開発も課題の一つだ。

 2020年12月期の売上高は4億5362万元(前期比0.6%増)、純利益は6431万元(同19.5%減)。2021年1〜9月期の売上高は4億997万元(前年同期比23.70%増)、純利益は6142万元(同26.66%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)