中国の自動車市場では日系車の人気が高い。中国メーカーも技術力を向上させているが、それでも多くの中国人が日系車を選択するのはなぜなのだろうか。中国メディアの百家号はこのほど、中国人はなぜ安い中国車ではなく、より高額な日系車を買うのかと疑問を投げかけている。

 記事はまず、中国市場では中国車もまずまずの販売台数を記録していると指摘。たとえば、2021年の中国市場におけるホンダの販売台数は約156万台だったが、中国ブランドの大手・吉利汽車の販売台数は約133万台で、まだホンダに及ばないとはいえかなり健闘したと伝えている。

 しかし、多くの中国人消費者は「予算オーバー」になっても日系車を選ぶ傾向が強いと指摘し、これはまだ中国車が日系車に及ばない面があるからだと分析した。特に2つの分野で中国車は日系車に劣っていて、大きな「差」があるからだと強調した。

 記事が挙げた1つ目の差は自動車の基幹部品の差だ。エンジンやトランスミッションなどは自動車の性能を左右する部品だが、中国車の基幹部品は日系車に大きく劣っているのが現状だと指摘したほか、「シャーシ」も性能的に弱いと指摘。特に低価格帯の車種はコストを内装にかけてシャーシをおろそかにする傾向が強く、乗り心地が悪いと指摘した。

 もう1つは「ブランド力」だ。日系車は早くから中国市場に進出し、その品質の高さで多くの中国人から良い評判を得ているが、この点で中国ブランドはまだ品質面での評価を勝ち得るには至っていないと指摘した。故障率の高さなどから悪いイメージを払拭できていないという。

 しかし記事は、まだ日系車には及ばないものの、着実に進歩しているので時間を与えればその差はどんどん縮まるはずだとの楽観的な見方を示した。特に新エネルギー車の分野では、中国ブランドは飛躍的に発展しており、ガソリン車が主流ではなくなった時が楽しみだと記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)