第100回全国高校サッカー選手権大会の決勝が10日に行われ、強豪の青森山田が3大会ぶり3度目の全国制覇を果たした。国立競技場で行われた決勝の観客数は4万2747人に達したという。中国メディアの騰訊はこのほど、この観戦者数こそが日本と中国のサッカーの実力差を物語っていると嘆きつつも、中国にも明るい光が見えるとする記事を掲載した。

 記事は、全国大会の決勝戦とはいえ、高校生の試合に4万人を超える観客が集まったことについて「世界中の多くのプロリーグの観客数より多いほどだ」と驚きを示し、そもそも4万人もの観客を集められるのは、それだけ実力が高いからこそだと主張。そしてレベルが非常に高い高校サッカーこそ、優れた若手が次々に登場する日本サッカーの強さの秘訣だとした。

 続けて、日本サッカーが長年、強さを維持できているのは、多くの子どもがサッカーに親しむ環境があり、親もそれを支持し、学校もスポーツに取り組むことを重視しているからだと強調。そして、異なる年齢層の異なるレベルの若手を養成するためのシステムが整っていることも重要だと主張し、中国も日本のように若手養成を重視することでサッカー全体のレベルを向上させることができるはずだと主張した。

 そして、低迷が続く中国サッカー界にも希望が見え始めているとし、「山東泰山」というクラブチームは「若手養成に非常に力を入れていて、実際に結果が出始めている」と強調。中国国内の大会で優勝したり、このクラブ傘下のユースチーム出身者が大きな活躍をしたりしていることは、中国サッカーの復活に向けた明るい兆しであると強調した。

 中国のサッカー界では若手養成の重要性が以前から指摘されているものの、実際には資金力に物を言わせて優れた外国人選手を獲得してチームを強くするという傾向が続いてきた。しかし、山東泰山のユースチームが若手のトレーニングに本腰を入れ、その成果が目に見える形で表れ始めたことで、他のチームも若手のトレーニングに取り組み、良性の競争が生まれる可能性がある。日本サッカーもうかうかしていられないのかも知れない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)