中国には戦争の歴史に関する建物や石碑がたくさんあるが、珍しいことに中国の発展に関わった「日本人の像」もあるそうだ。中国メディアの百家号は7日、上海の公園に日本人の銅像があると紹介する記事を掲載した。

 この日本人像は、孫文と交流のあった梅屋庄吉という人物の銅像だと記事は紹介した。上海市にある紹興公園内に置かれており、銅像の下に「梅屋庄吉」の文字が認められる。横には碑文もあって、この人物が孫文を通して中国に貢献したことを知ることができる。

 記事は、この人物の功績について、香港で知り合った孫文の革命思想に共鳴し、辛亥革命を資金面で援助したと紹介した。梅屋庄吉は孫文と非常に親しく、宋慶齢との結婚の仲人役を務めたほどだ。孫文の死後には自費で孫文の銅像を4体作って中国に贈り、それは今でも中国に残されている。

 またそれにとどまらず、梅屋庄吉のおかげで日中交流も促進された、と記事は指摘している。彼が上海にあるこの公園の近くに住んでいたことから、上海市は孫文の銅像を長崎県に寄贈し、長崎県も上海市に梅屋庄吉の銅像を寄贈した。2011年には中国政府が、4体の孫文像への返礼の意味も込めて、孫文と梅屋夫妻の三人像を長崎県に贈呈している。

 中国に日本人像が置かれるのは非常に珍しいことで、日中交流の架け橋としてこれからも大切にして欲しいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)