中国では政府が学習塾業界を締め付けなければならないほど、受験戦争が激化しており、教育熱心な親は、「スタートラインで負けてはいけない」と、幼稚園から詰め込み教育を施している。

 日本でも昔から小学校や中学校の「受験」はあるが、中国とは何かが違うそうだ。中国メディアの百家号は7日、中国の母親から見た日本の「受験」を紹介する記事を掲載した。

 記事の筆者は、小さな子どもを持つ中国人女性で、親友に会うためにコロナ前の東京を訪れたことがあったと紹介している。この友人は日本人と結婚した中国人女性で、子どもを有名私立小学校に入れるために熱心に受験の準備をしているそうだ。しかし同じく教育熱心でも、中国の親とは全然違っていたと紹介した。

 一番の違いは、日本の有名な私立小学校が求めているのは単に「知識が豊富」な子どもではなく、「考える力」のある子どもだということだと指摘。その友人は「問題を解決する能力は、知識を与えるよりも実用的だ」と説明し、子どもにたくさん本を読ませるように勧めてくれたと紹介している。そこで日本の書店に行ってみると、たくさんの知育絵本や知育玩具があることに驚き、見学した受験対策の塾でも、楽しく遊びながら考える力を身につけさせる工夫をしていたと振り返った。

 この女性は短い日本滞在の間に、教育に関するこれまでの常識が覆されたようだ。これまでは、「国語、算数、英語は何よりも重要だ」と思い込み、自分の子どもにも、「小学校に入るまでに、漢字を1000文字、2桁の数字の足し算引き算、英語などを教える」つもりだったが、子どもにとって本当に何が大切なのか、考えさせられたという。

 中国の親がテストの点数ばかり気にしてしまうのは、中国社会が学歴社会であるため仕方がない面もある。とはいえ、子どもの考える力や自律性、独創性などを伸ばすことができれば、よりバランスの良い教育になるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)