今や、中国人の移動の足としてすっかり定着した高速鉄道は、中国ではモバイル決済、シェア自転車、ネット通販に並ぶ「中国の新4大発明」の1つと見なされている。しかし、中国が高速鉄道を発明したのではないことは明らかだ。中国メディアの百家号はこのほど、「高速鉄道はどの国が最初に発明したのか」と題する記事を掲載した。

 記事は、「どの国が高速鉄道を発明したか」との問いに対する明確な答えはないと主張した。様々な国が長い年月をかけて研究開発を重ねた結果できたものだからだと説明している。だが、世界で初めて高速鉄道を開業させたのが日本であることは認めた。

 一方、中国は当初、高速鉄道の分野で技術力が足りず、外国の技術を導入して高速鉄道を建設したと指摘した。そして、時速200キロから250キロの高速鉄道を建設したものの、この速度で満足しなかった中国は時速380キロで走行する車両開発に取り組むことにしたという。

 この際、これまで技術供与を受けていた日本からの協力が得られなかったため、中国は多くの研究者や技術者を招集して研究開発を進め、設計速度380キロの車両の開発に成功したと自画自賛した。

 記事は、中国高速鉄道の発展は他国に比べて圧倒的に遅かったものの、長年の努力により技術が成熟し、今では世界をリードする技術を有するようになったと胸を張った。

 中国高速鉄道の土台となっているのは日本など他国から提供を受けた技術だが、中国はあくまで「独自技術」を強調しており、やはり新4大発明の1つとして「中国が発明した」と言いたいのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)