近年、中国のネット上では「日本が中国に対して文化で侵略しようとしている」との主張がよく見られるようになった。特にアニメなどの二次元文化の影響力が大きいと感じているようで、中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、「日本の二次元文化を愛する中国人が増えていることをどう捉えるべきか」と題するスレッドが立てられ、中国人ネットユーザーが議論を交わした。

 スレッドの意見を見てみると、比較的多かったコメントは「日本の二次元はレベルが高い。誰だって質の高いものを求めるものだ」といった意見だった。「日本が作った西遊記や三国志は味わいがあって面白いが、中国が作る西遊記や三国志は、中央電子台が作ったもの以外は見るに堪えない」という声もあり、日本の作品は質が高いため、日本の二次元文化を愛する中国人が増えているのは仕方がないと感じている人は多いようだ。

 また、「ほかに選択の余地がないからね。アニメ、ゲーム、映画のいずれも」、「中国文化は政府によって骨抜きにされ、圧迫されているから、外国文化を愛するほかはない」など、中国の作品に問題があるという意見も多かった。

 しかし、「確かに日本は二次元やオタクの発祥地で、二次元が最も盛んな国と言えるが、二次元は日本専属という意味ではないし、永遠に日本が二次元の核心という訳でもない」との反論や、「二次元文化と言っても、すべてが日本由来の二次元文化ではない」という意見もあった。この中国人ネットユーザーは「欧米の二次元が好きな人もいるし、中国の二次元でも佳作がある」と指摘していた。

 ほかにも、「中国では1980年代から1990年代にかけて日本アニメはピークだったが、今では欧米や中国の作品に押されているので、決して日本の二次元文化を愛する人が増えているわけではない。文化侵略に対しては、中国がもっと良い作品を作れば良いだけ」という主張もあった。スレッドのコメントを見る限りでは、「日本が中国に対して文化で侵略しようとしている」という主張に対して反応している人は少数で、日本の二次元文化を好んでいたとしても、それは個人の自由だという声も見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)