シンガポールは人口の7割以上が中華系と言われる。一方、日本にも中国人は数多く住んでおり、在留外国人のなかで最も多いのが中国人だ。では、定住するならシンガポールと日本のどちらが中国人に人気なのだろうか。中国のQ&Aサイト・知乎にはこのほど、「定住するなら日本とシンガポール、どちらが良いか」と質問するスレッドが立った。

 質問に対し、実際にどちらか、あるいは両方の国に住んだことがある中国人ネットユーザーから多くのコメントが寄せられたが、そのほとんどが「日本」という回答だった。理由としては「日本の伝統文化と二次元が好き」、「四季があるから」、「食べ物がおいしい」、「日本は住宅も車も安い」といったことを挙げていた。また「シンガポールは小さすぎるが、日本は大きな国だ」と答えていた人も少なくなく、やはり中国人にとって国の大きさは重要なようだ。

 ある人は「日本の生活は楽しい」と答えていた。冬の朝早く起きて自分で車を運転し、スキー場で一日遊んで帰りに温泉とバーベキューを楽しむ、といった生活がたまらないそうだ。熱帯で四季がなく、道路も渋滞してばかりのシンガポールではできない楽しみと言えるだろう。このように、日本の生活は気楽だと感じている人は多いようで、「日本は高齢者に向いている」という人や、「大学を卒業したばかりの若い女の子に向いている」と答えた人がいて、「日本に来ると気楽モードがオンになる」としていた。

 このようにほとんどの人は、定住するなら日本が良いと答えていたが、シンガポールにも魅力がないわけではないという。シンガポールには「地震がない」ことと、「中国語が通じる」ことを評価する人は多く、「冬も暖かい」、「政治面で中立だから安心」という意見もあった。

 シンガポールは移民国家で、中華系が4分の3を占めているのに、外国への定住を考えている中国人に不人気なのは意外に感じられる。これは、ビザ発給の要件引き上げが大きく関係しているのかもしれない。その点で日本は外国人労働者を積極的に受け入れており、条件を満たせば永住権も取りやすく、中国人が定住しやすい条件が揃っているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)