常に危険と隣り合わせの建設現場では、労働災害防止の取り組みが行われているが、この点で日本の方法は中国にとって参考になっているようだ。中国メディアの百家号はこのほど、「なぜ日本の建築現場は事故が少ないのか」と題する記事を掲載した。

 日本の建築現場で事故が少ない理由について記事は、優れた「安全管理制度」があるためだと分析した。例えば、毎日の朝礼で一人一人の安全に対する意識を向上させることや、「KY活動(危険予知活動)」により、危険となり得る要因やその日の作業の注意点について作業員にあらかじめ認識させていると伝えている。

 さらに「安全表示板」を掲げて安全に関する指示や責任者、主な施工計画などが示されるほか、毎月ワイヤーの点検色が決まっており、点検済の安全なワイヤーだけを使用するようになっていること、安全週間にはスローガンが掲げられること、わずか2メートルの高さでも命綱をつけること、飛び出た鉄筋にはカバーをつけていることなどを紹介した。

 この点で中国は、作業員の安全よりも建設速度やコストが優先される風潮があると言えるだろう。少し前には、幹部のヘルメットは頑丈なのに、作業員に支給されるヘルメットはもろいプラスチック製で簡単に割れてしまうと暴露した動画が中国ネット上で話題になった。また、作業員の疲労や体力を考慮しない昼夜を問わない突貫作業もよくあることだ。

 中国政府は建設の質と安全性の向上を目指しているが、建設会社による手抜き工事の問題はいつになってもなくならず、これも事故を誘発しているといえ、作業員の安全が確保されていないのが現状だと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)