核保有国の中国は、2030年までに核弾頭の保有数を1000発にまで増加させる意向だと米国務省は分析している。そんな中国は、日本が核兵器を開発しているのではないかと疑心暗鬼に陥っているようだ。中国メディアの網易はこのほど、日本がひそかに核兵器を研究開発している可能性について考察する記事を掲載した。

 記事はまず、トカラ列島近海で震度1以上の揺れを伴う地震が2021年12月4日から13日まで290回観測されたことや、青森県の太平洋側沖合で大量のイワシが死んでいるのが確認されるなど、日本では異常現象が発生していると紹介した。このため、中国のネット上では「日本が核実験を行ったのでこうした現象が生じた」との主張が出ているという。

 記事によると、2011年の東日本大震災とそれに伴う福島原発事故の際にも、「日本は深海で核実験を行ったが、それをごまかすために福島原発の放射能漏れ事故を起こした」というデマがネット上で流れたそうだ。さらに、2018年の北海道胆振東部地震の際にも、核実験によるものだとのデマが流れたという。

 記事は、「火のない所に煙は立たぬ」であり、こうしたデマが流れるのには一定の理由があると主張した。唯一の被爆国である日本は、核兵器の威力とその重要性をよく知っていることや、多くの国が日本は核兵器製造の技術力を持っていると見なしていること、長距離ミサイルの研究開発をしていることを考えると、日本がこっそりと核兵器の開発をしていると思われても仕方がないと主張している。

 しかし記事は、実際のところ「ひそかに核兵器の開発をするのは決して簡単なことではない」と指摘した。核実験による地震波と本当の地震による地震波は明確な違いがあるので、ごまかすことは不可能であるほか、核兵器の原料について国際社会は厳しく監視しているので、こっそりと核兵器の原料を取得するのは無理だと説明した。

 それで、今回の頻発する地震や魚の大量死は核実験によるものではないと断言しているが、「それでも、日本の一挙手一投足について警戒を怠るべきではない」と記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)