インドネシアは日本の約2倍の人口を擁し、経済成長も著しく、自動車市場の成長も期待される国の1つだ。インドネシアでは現在のところ日本車が大きなシェアを獲得しているが、何か理由があるのだろうか。中国メディアの網易はこのほど、「日本の自動車メーカーが東南アジアの自動車市場を独占している」として、インドネシアを例に東南アジアで日本車が支持される理由について考察する記事を掲載した。

 記事は、インドネシアの2020年のブランド別自動車販売台数では、日本車が1位から9位までを占め、合計96.6%のシェアとなったことを紹介した。インドネシアは日本車がほぼ独占状態にあると言えるだろう。他の国の自動車メーカーもインドネシア進出を試みているものの、日本車が強すぎるためか、うまくいかないのが現状だという。

 日本車がインドネシア市場をほぼ独占できた理由について記事は、「サプライチェーンを丸ごと移転したこと」が要因ではないかと分析した。他国のメーカーは企業が1社で進出するのに対し、日本企業は「総合的な工業運命共同体」として一丸となって進出し、情報から物流、金融までセットなので大きな力があると説明した。この点で、日本の「総合商社」が大きな役割を担っていると指摘している。

 このほか、インドネシア政府が自動車の普及のために施策したLCGC(ローコストグリーンカー)政策も大きな要因だと分析した。これは小排気量、高燃費、コンパクトなサイズなどの基準を満たせば税の優遇措置が受けられる政策だ。日本メーカーはもともと小型車が得意で、海外メーカーはこの分野に容易に進出できなかったとしている。

 しかし記事は、日本ブランドがほぼ独占しているインドネシア市場に、中国ブランドが勇敢にも進出し良い成績を収めていると伝えた。実際、2020年のシェアはブランド別で10位に入っており、着実にシェアを伸ばしているという。欧米ブランドですら成功しなかったインドネシアで、中国ブランドが健闘していることを自賛して記事を結んでいるが、日本ブランドの牙城を崩すのは容易ではないことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)