日本では今も「ガラケー」に対して根強い需要が存在する。2022年以降、順次3Gの通信が終了となるが、ガラケー愛用者のために4Gに対応した新機種も発表された。中国メディアの騰訊はこのほど、「まもなく2022年になるというのに、日本はいまでもガラケーの新機種を出している」と伝える記事を掲載した。

 記事はまず、中国はすっかりスマホ社会になったと紹介した。今ではバスに乗るのも地下鉄に乗るのも、外食するのもスマホでQRコードを読み込む必要があると伝えているが、中国ではコロナで普及した「健康コード」がないと何もできない社会になってしまい、スマホを持たない高齢者が公共の乗り物や公衆トイレの利用を拒否されるといった事態が頻発して問題になった。

 その点、日本は従来のガラケー愛用者に優しい社会だと言えるだろう。記事は日本におけるガラケー需要について、高齢者だけでなく農業や漁業、建設などの現場で働く人々にも重宝されていると伝えた。なかでも中国でも有名な時計ブランド・カシオは、長年培ってきた技術を生かし、防水性・耐久性ともに優れている携帯電話をデザインした。「30分間水に浸しても問題なく、2メートル近くの高さから鉄板に落としても壊れない」と紹介した。

 もちろんガラケーは、高齢者の需要も大きい。記事は日本のメーカーについて、日本の高齢者の「ボタンを押す感覚が欲しい」とか、「メールさえ送れれば良い」といった希望に合わせた4G対応のガラケーを作ったと紹介した。ガラホとも呼ばれるこの種の携帯電話には時代に合わせた機能が付いており、消費者に寄り添った新機種開発に感心している。

 中国でも物理ボタンのついた携帯電話がないわけではない。こうした携帯電話は中国で「老人機」、「老人手機」と呼ばれている。とはいえ、日本の方がガラケーの選択肢は多く、ガラケー愛好者に優しい社会だと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)