中国のポータルサイト・百度に14日、「日本のマンガ家のレベルは20年前に比べて上がったか、下がったか」とする記事が掲載された。
 
 記事は、日本のマンガ家のレベルは「以前ほどではなくなった」とした上で、そこには日本の経済状況が大きく関係しているとの考えを示した。そして、1980〜90年代始め頃の日本は「お金をどこに使ったらいいのかわからない」ほどの好景気に湧き、この時代に非常に高い水準のマンガ作品が次々と世に出てきたとともに、マンガ家たちの待遇も最も良かったと紹介した。
 
 そして、その後バブル崩壊とともに日本経済が長い低迷期に入ると、マンガ家を取り巻く環境は徐々に厳しくなり、競争に勝って生計を立てるために自らのポリシーや思いを曲げて、過度に市場に迎合するような作品が多く登場するようになったと主張。「30年あまり前に登場した『ロードス島戦記』に比べて、今のファンタジー作品は作画、ストーリーいずれにおいても劣っているように思える」と評している。
 
 また、「非常に奇妙な現象」として、日本におけるマンガ家人口が20年前よりも減るどころか増えていると説明。マンガ・アニメ大国として業界の発展に伴い従事者が増えていくというのは本来当然のことではあるとする一方で、長期的な不景気、人口減少に伴う労働者の減少、上昇する物価に対してほぼ増えない賃金といったネガティブな社会、経済状況を鑑みた場合には「奇妙な現象」であるとした。
 
 その上で、人びとがかつてほどマンガやアニメにお金を費やすことができなくなりつつある状況下で、しかも人口減少にともなって愛好者の人口も減りこそすれど増えない中、マンガ・アニメ産業の収入は減少し、マンガ家に支払われる報酬も当然少なくなっていると指摘。そしてマンガ家たちは一部の熱烈なファンを獲得するためにもともと抱いていた理想の道とはどんどんかけ離れていき、「妥協の痕跡が随所に感じられる作品」ばかりが増えていくという悪循環に陥っているとの見方を示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)