中国メディア・極目新聞は13日、中国の「南京大虐殺国家公祭日」に和服姿で外出した女性が発見され、ネット上で激しい非難を浴びるとともに、関連当局から叱責を受けたと報じた。
 
 中国は、日中戦争初期の1937年に旧日本軍が江蘇省南京市を占領した際、中国人約30万人を殺害したと主張しており、旧日本軍が南京を占領した12月13日を「南京大虐殺国家公祭日」(国家哀悼日)と定め、南京市を始めとする全国各地で関連の活動を実施している。
 
 記事は「公祭日」にあたる13日の昼に、浙江省海寧市の南関厢歴史文化街内で1人の女性が和服姿で歩いている様子をネットユーザーが発見し、「国の恥を忘れるな、先人に代わって(日本を)許してはいけない」というコメント共に写真をネット上に掲載、同市公安当局のSNSアカウントに「通報」したと伝えた。
 
 そして、このユーザーが撮影した写真には、紫色の和服を来た女性の後姿が映っており、その出で立ちが多くの通行人の目を引く様子が見て取れたと説明。写真を見た他のネットユーザーからは「国家公祭日に和服を着て出歩くというのはあまりに不適切。しっかり反省しなければならない」といった批判コメントが寄せられたとしている。
 
 また、現地メディアの情報として、この女性は現地にある茶芸館の店長で、インターネットショップのモデルも兼ねていたと紹介。当日は、ショップからの依頼を受けて和服を着て撮影に行く途中だったとのことで、撮影終了後に茶芸館に戻って自身の服に着替えたという。
 
 記事は、本人が当時、13日が「国家公祭日」であることに気づいておらず、午後になってネットで自身の写真が「炎上」しているのを見た後でようやく知ったようだと紹介。関係当局がすでに女性に対して叱責を行い、女性も反省と謝罪の意を示したと伝えている。
 
 「国家公祭日」は2014年に制定され、今年で8回めを迎えた。今回の事案は、「国家公祭日」の認識が必ずしも中国の全ての市民に浸透しているわけではない可能性を示す出来事と言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)