日本の領海での警備や不審船の対応は海上保安庁が担っているが、中国では海警局が同様の任務を担っている。最近、海警局はその装備を強化しているようだ。中国メディアの網易はこのほど、20隻のコルベットが海軍から海警に引き渡されると伝える記事を掲載した。

 今回、海警に引き渡されるというコルベットは「056型コルベット」だ。2012年から進水し始めた比較的新しい護衛艦だが、海軍では退役することとなり、海警に引き渡されることになるという。

 この理由について記事は、排水量が小さいので近海の任務は良いが、遠洋には向かないからだと説明した。建造当時は急ぎの需要があったのでとりあえず056型コルベットを建造したが、今では需要を満たせなくなったので海軍は新たな護衛艦を就役させ、056型を海警に引き渡すことにしたという。

 海警に引き渡されるに際し、魚雷やミサイル、防空のための一部の電子設備は取り外されるが、これは海警の任務には不要なためで、76ミリ速射砲は備えているので海上警備には十分すぎるほどの装備だと伝えた。76ミリ速射砲は最大毎分120発の発射速度で、射程は15キロメートルに達するという。

 記事は、21世紀に入って中国の海洋権益は「多くの挑戦」を受けるようになっていると主張し、これには日本の艦艇やベトナム、フィリピンの漁船を含むと主張した。なかでも「日本の艦艇は最大の脅威」だと主張する一方、056型コルベットが海警に引き渡されることで、日本は安易に中国を挑発できなくなると論じた。

 中国は最近、外国の船に対する海警の武器使用を認める法律を施行しており、装備を強化している海警の存在は、日本にとって大きな脅威になっていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)