中国メディア・北京商報は14日、「日本の化粧品ブランドが中国市場から撤退するかもしれない」として、中国ブランドの台頭によって日本や韓国の化粧品ブランドが中国で苦戦を強いられていると報じた。
 
 記事は北京市朝陽区にあるショッピングモール・朝陽大悦城で、日本の化粧品ブランド・ケイトの製品が全て3割引で販売され、人気商品はすでに在庫切れになっていて売場の商品が少なくなっていたと紹介。14日に同ブランドの販売カウンターで状況を尋ねると店員から「ケイトは撤退する」との回答があったとした。また、中国のSNS上でも「年内に中国市場から撤退するので、在庫一掃セールをしている」との情報が流れていると伝えた。
 
 一方で、ECプラットフォームの旗艦店では正常営業を続けており、カスタマーサービス担当者からは「現時点で在庫処分セールの情報はない」との回答があったと伝えるとともに、ケイトに問い合わせたところ担当者が「会社内部で中国撤退の情報は出ていない。会社が発表する公告が最も正しい情報だ」とコメントしたと紹介している。
 
 実際にケイトが中国から撤退するとの情報は出ていないものの、記事は、芸術品のようなデザインを持つ化粧品を販売して人気を集めている花西子(フローラシス)をはじめ、中国の国産化粧品ブランドが急成長する中で、これまでコストパフォーマンスを強みに若い層を主なターゲットとして販路を広げてきた日本や韓国の化粧品ブランドが中国市場で厳しい状況に直面しているとの見解を示した。
 
 そして、中国のブランド戦略専門家が「日本や韓国の製品は優れたデザインや、東洋人の特徴にあった成分配合、そして、価格面で欧米などの有名ブランドに対して優位性を持ってきたが、中国風の美しい見た目を持つ本土ブランドが台頭し、若者を心を掴み始めている中で、日本と韓国の製品が持つ強みがもはや目立たなくなってしまった」と分析とともに、SNSやECサイトを巧みに利用して多くの消費者を獲得する中国ブランドに対し、日本や韓国のブランドは依然としてオフラインでの販売が主体となっており、オンライン販売の充実、あるいはオンラインへの転換を速やかに行わなければ、時代の流れに乗り遅れてしまい、中国市場からの撤退が現実のものになってしまうと指摘したことを伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)