中国のポータルサイト・百度に29日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株への警戒として日本政府がすべての国からの入国を原則として停止したことについて、日本留学を予定している中国人学生から落胆の声が聞こえたとする記事が掲載された。
 
 記事は、オミクロン変異株の世界的な蔓延を警戒し、岸田文雄首相が29日午後に緊急予防措置として30日午前0時より全世界を対象として外国人の日本入国を禁止することを発表したと紹介。日本のメディアによればこの措置は1か月程度続くと見られ、11月8日に入国規制が緩和されて留学生が再び日本に入れるようになってからわずか21日で再び門戸が閉ざされることになったと伝えた。
 
 そして、今回の政策の影響を受けるのは留学生たちであり、日本政府による急速な緊急対応は彼らにとってはまさに「晴天の霹靂」だったと説明。留学を予定している中国人学生の間では焦りが一層強まっているとした。
 
 その上で、実際に中国で日本行きを待っている学生たちの話を紹介。今年4月に日本の言語学校に赴く予定だった学生が「なんとか入国緩和政策が出されるまで待って、手続きを進めているが、現時点で完了していない」と語り、日本に留学した後そのまま日本に残り、日本の会社で働くという計画を立てながら、現在再び入国の道が閉ざされたことでいつになったら日本に行けるかどうか全く分からなくなってしまったと不安を口にしたことを伝えた。
 
 また、大学を1年休学して日本に1年間留学する予定だったという大学1年生は、どうにか家族を説得して休学に同意してもらったのにと肩を落としているとし、「11月の入国緩和では、2020年4月に日本に行く予定だった人たちがビザ申請を出したという。今また入国が止まったことで、これから先どうなってしまうかわからない」と語ったことを紹介している。
 
 さらに、この大学生が「日本行きをもう2年待っている友だちもいる。友だちの2人はすでに飛行機も手配して、12月1日に出発する予定だったがチケットもムダになってしまった」と明かしたことを伝えた。

 日本政府が今回迅速に外国人の入国を全面的にストップさせたのは、オミクロン変異株にかんする情報が少なく、感染力やワクチンへの影響などの研究結果が出るまで変異株の流入を食い止めるためであり、過去のコロナ対策の経緯を考えれば妥当な判断と言える。日本留学を待ちわびている中国人学生たちはさぞや落胆し、焦りを募らせていることだろうが、現状では「コロナのバカ!」と叫ぶしかない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)