中国では、小中学生の「宿題」と「塾通い」の2つを減らす「双減政策」が2021年9月からスタートした。「中国版ゆとり教育」とも言われており、日本のゆとり教育の成果を見ると、「双減」の効果を予測できるという。中国メディアの鈦媒体はこのほど、「ゆとり教育の30年で、体育が日本の最良の教育となった」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本のゆとり教育は詰込み型教育を緩和することを目的としており、学生の学習意欲や、思考力、問題解決能力、生活力を培わせることを目指したもので、体育や美術、音楽などの教育を強化することで、趣味や個性の追求を促すものだったと分析した。

 そして、特に「学校でのスポーツ」に与えた良い影響が大きいと記事は分析している。日本ではもともと、熱血スポーツアニメが人気だったが、ゆとり教育によって部活動に参加する人が増えたと説明した。笹川スポーツ財団の調べによると、ゆとり教育前と後では、運動部に所属する学生の割合が大幅に上昇しているという。

 それで記事は、中国でも「双減」を実施したことで中国の「学校でのスポーツ」も明るい光が見えることになるとの見方を示した。中国では、日本のサッカーが強いのは、部活動でサッカーに親しむ子どもたちが大勢いることと関係しているとの見方があるが、14億人の人口を抱える中国の学生たちが学校でスポーツを楽しむようになれば、バスケットボールやサッカーというスポーツがより身近になり、将来的には代表チームも強くなる可能性が高いと期待を示した。

 確かに、「双減政策」では宿題を減らして塾を禁止し、芸術やスポーツを行うことを奨励しているが、中国は「上に政策あれば下に対策あり」の国なので、「双減政策」がどこまで徹底して行われるかはまだ不透明だ。記事の予想どおりにはいかないかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)