中国では日本よりも「家政婦」が身近な存在で、「保母」と呼ばれる家政婦を雇っている家庭は多い。共働きで忙しく、小さな子どもの面倒を祖父母に頼めない家庭などに多く、通って世話をしてくれる家政婦もいれば、住みこみの家政婦もいる。中国の動画サイト・西瓜視頻は17日、日本で暮らす中国人女性による「日本人が家政婦を雇わない理由」を紹介した動画を配信した。

 日本で家族と暮らしているというこの女性は、朝のいつものルーティーンを紹介している。家を簡単に片づけてから掃除機をかけ、お茶を飲み、化粧をするのが毎日の日課だそうで、掃除をしながら「日本人はほとんど家政婦を雇わず、自分でこのように簡単に掃除をする」と伝えている。理由は「日本の家政婦は料金が安くないので、働きに出ても稼ぎが消えてしまう」ことと、日本の「掃除機」は性能が良く掃除が楽だからと説明している。

 中国の住宅は床材が違うので、モップ掛けが普通のため、コメント欄では日本の掃除機に興味を持つ中国人が非常に多かった。また「日本人はプライバシーを大切にするから、他人を家に入れたくないのでは」という意見もあった。

 他に多かった意見は、日本の「専業主婦」の存在に関するものだった。中国では専業主婦という考え方はほとんどないので珍しいようで、「ただ働きの家政婦でかわいそう」という人と、「生活を楽しんでいるように見える」など擁護する人とに分かれた。専業主婦に好意的な人は、「日本では専業主婦は1つの職業と見なされ、保険にも入れる」、きちんと夫から「お金をもらっている」、「花を育てて子どもの成長を見守り、美味しいものを作って楽しく過ごしているね」などとコメントしていた。

 日本人が中国人ほど家政婦に頼らない理由は複数あるだろうが、「専業主婦はただ働きの家政婦のようだ」という声は、日中間の価値観の違いを物語っていると言えそうだ。夫婦で財布を分けていることが多い中国では、無収入の専業主婦は家庭内で肩身の狭い思いをすると言われる。家庭内でも社会的にも専業主婦の立場が弱いからこそ、中国では家政婦の需要が大きいのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)