日本は四季のある国であり、お花見に代表されるように花を愛でる文化がある。中国メディアの百家号は19日、「日本人ほど花が好きな国民はないかもしれない」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人がいかに花好きかについて紹介している。日本の戸建て住宅などでは、玄関先や庭に花を植えていることが多く、自分の気持ちを季節の花に乗せて一句詠んだりもする、と伝えた。桜の咲く時期に行われる「花見」も、日本人にとっては欠かせない年中行事になっている。また、古くは万葉集や古今和歌集にも様々な花が登場していると指摘した。

 日本人はなぜそれほど花が好きなのだろうか。日本には、竹取物語に表れているような「花木を人の命と関連させる信仰があった」と分析している。花は咲いているときは美しく、虫を引き寄せるために良い香りさえ放つが、だんだんに色褪せ、時が経てばいつかはしおれる。そのため、花木は日本人にとって、「美しさは生死の中にある」という哲学を体現しているという。

 しかし「花を愛でる」という心は、日本人に限らず誰にでもあるのではないだろうか。記事は日本人の感性について、「花の美しさが好きなだけでなく、花を切望する精神」があると伝えた。この感性から、本来なら花木には使われないはずの「あげる」という謙譲語を使用するようになったと指摘した。正しい日本語は「花木に水をやる」だが、花木を大切にするあまり日本語が変化し、最近では「花木に水をあげる」が主流になってきたと説明している。

 日本では、美しい花木に対する独特の感性が育まれてきたと言えそうだ。中国にも、花鳥風月に近い「風花雪月」という言葉があるが、美辞麗句を並べただけ、との否定的な意味合いも含まれている。「日本人ほど花が好きな国民はいない」というのは大げさだとしても、現代の中国人よりも花が好きとは言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)