中国メディア・瀟湘晨報は19日、中国のネット上で貴州省特産であるマオタイ酒の大手メーカー・貴州茅台酒が日本企業に買収されるという虚偽情報が流れていると報じた。
 
 記事は、近ごろネット上で「貴州茅台酒が日本のアサヒビールに買収される」という情報が拡散していると紹介。拡散している情報では「貴州茅台よさようなら。貴州茅台酒はアサヒビールに買収され、羊の皮を着た日本製品になった。今後、貴州茅台酒のいかなる製品も買ってはならない。SNSのグループに転送しよう。多くの人が、小日本のために貢献しているということにまだ気づいていないのだ」という内容が記載されていると伝えた。
 
 その上で、貴州茅台酒が9月に微信(Wechat)アカウントを通じて自社の状況について説明する声明を発表し、同社は現在貴州省政府国有資産管理委員会は株式の90%を所有し、貴州金融控股集団有限責任公司が10%の株式を持つ公有企業であることを明らかにしたと紹介している。
 
 そして、同社が日本企業に買収されたという事実はなく、ネット上で流れている情報はデマであると断定。ネット上で「アサヒビールに買収された」という情報が流されているのは貴州茅台酒だけにとどまらず、青島ビール、康師傅などのバージョンもあると紹介し、これらの文章は社名を変えただけで構造も内容も全く一緒であると伝えた。
 
 中国のネット上ではしばしば、根拠のない情報、事実ではない情報がまことしやかに流布し、当局やメディアが「デマ」であることを断定するというケースが起きている。また、悪質なデマを流した人物が処罰を受ける事例も跡を絶たない。記事は、青島ビールのライバルブランドのビールを取り扱う業者が、青島ビールの名誉を貶めるために「青島ビールが日本企業に買収された」という情報を流し、公安当局から行政拘留3日の処分を受けた事例を紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)