日中韓3カ国のサッカーは、1990年代頃はさほどレベルの差がなく、良いライバル同士だったと言える。ところが、現在では日本と韓国がレベルを大きく上げたのに対し、中国は後退してしまったと言えるだろう。中国メディアの捜狐はこのほど、「かつて日中韓のサッカーは同じスタートラインに立っていたのに、なぜ中国だけ落ちぶれてしまったのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、1990年代の中国サッカーはまずまずのレベルで、日本や韓国を破ることもしばしばあったと指摘した。ところが、現在では中国は日韓に大きく引き離され、ほとんど勝つことができずにいると指摘した

 実際、FIFAワールドカップ(W杯)に中国代表は2002年に一度出場しただけで、その後は予選敗退が続いている。これは1986年からずっと出場している韓国や、1998年から連続出場している日本とは大きな違いだ。

 近年、中国サッカーが弱くなってしまった理由として記事は「海外組が少ないこと」を挙げた。日本や韓国は多くの選手が欧州を中心に海外でプレーしているのに対し、中国は海外で活躍する中国選手がかつてはいたものの、最近はめっきり少なくなってしまったという。

 そして、これは「金満リーグ」とも言われる中国のサッカー体制にも問題があると分析した。高額の年俸が選手の健全な成長を阻害しているとしているが、国内で高い報酬がもらえれば海外へ行こうという意欲がなくなるのだろう。この点で、日本は海外でプレーすることを奨励すると同時に、青少年の育成にも力を入れていると、中国との違いを強調した。

 これまで、経済成長の波に乗って多額の資金をつぎ込み、選手の年俸はうなぎ上りで上がっていった中国サッカー界だが、金を使えば使うほど弱くなっているのが現状で、逆に金が毒になったと言えるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)