世界第2位の経済力を持つに至った中国だが、改革開放が始まったのはほんの40年あまり前のことだ。そして、日本は政府開発援助(ODA)を通じて、ずっと中国を支援してきた。ODAの金額は3兆6500億円あまりにのぼるが、なぜ日本はそこまでして中国の発展を支援してきたのだろうか。中国メディアの網易は18日、「日本はどうして中国をこれほど援助してくれたのか」と題する記事を掲載した。日本の支援に感謝するべきなのかを論じている。

 日本が中国に対してODAを提供してきたこの40年間、中国ではこの支援は一般に知られることなく、終了してから知ったという人が多かったようだ。記事は、北京や上海をはじめとする大都市の空港や病院、橋など主だったインフラ整備に日本からの支援が使われたと功績を伝えている。日本の支援なくしてはこれだけ早い中国の発展はなかっただろう。では「中国人は日本に感謝するべき」なのだろうか。

 記事は、日本の支援は感謝できるし感謝すべきとしつつも、日本による援助の動機は「政治であって、慈善事業ではない」と主張した。それによると、戦争で中国と対立した日本は、中国人の恨みをかっており、中国市場に進出するには中国国民の歓心を買わなければならなかったからだと説明した。

 これは、進出を有利に進めるためにアフリカを支援する中国と同じであり、大スターや大富豪が災害時に寄付して「自分のブランドに箔をつける」の同じで、すべて「政治的な理由」だと記事は主張している。中国には、有名人によるこうした寄付は自分のイメージアップを目的にしているとの考え方が強く、当たり前だ、感謝する必要はないとの考え方が一般的だ。むしろ、金額が少ないと叩かれることもあるほどで、日本人とは感覚が「全然違う」と言えるだろう。

 もっとも、日本の対中ODAは、終了するまでほとんどの中国人がその存在を知ることもなく、いまだに知らない人も多いと思われ、どれだけ中国人の歓心を買って「中国進出を有利にする」助けになったのかは疑問だ。しかし、ODAが中国の発展に貢献したのは間違いなく、それだけでも十分に感謝する理由になるはずだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)