中国では今も歴史問題を背景とした反日感情が根強く存在するのは周知のとおりだ。そんな中国からすると「東南アジア諸国に反日感情がなく、人びとが日本を恨んでいない」ことが不思議なのだという。

 中国メディアの網易はこのほど、戦時中に日本から侵攻された東南アジア諸国の人びとはなぜ日本を恨まないのかと問いかける記事を掲載した。

 記事は、日本が戦時中に東南アジアに侵攻したのは1941年からだったと指摘する一方、当初から激しい抵抗には遭わなかったと紹介。なぜならタイ以外の東南アジア諸国はすでにフランスやイギリス、オランダ、米国など西洋諸国の植民地になっていたからであり、日本の東南アジアへの侵攻は長きにわたって続いてきた西洋諸国による植民秩序の破壊につながったと指摘した。

 しかも、日本は1945年に敗戦したため、東南アジアの支配は4年で終わったことも「東南アジア諸国に反日感情がなく、人びとが日本を恨んでいない」要因の1つだと強調。たった4年の支配に比べれば、50年から100年にわたって植民地支配してきた西洋諸国に対する恨みの方が強いのは当たり前のことだと主張した。

 また記事は、日本が戦後に東南アジア諸国に援助を提供し、道路やダムなどのインフラを整備したり、工場を建てて仕事を提供したりと、現地の人びとの生活に密着した援助を行ってきたと指摘。こうした行為は東南アジア諸国の日本に対する好感度を上げるのに一役買ったと強調し、これが東南アジアの人びとが日本を恨むどころか、日本に好感すら抱いている理由であると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)