中国の高度経済成長を見える形で印象付けたのは、なんといっても「高層ビル」だろう。最近では落ち着いてきたものの、タケノコのように次々と新たなビルが伸びてくる様子は圧巻だった。

 高層ビルの建設ラッシュで、中国の建設業界が多くの経験を積んだのは間違いなさそうだが、日本から学べることはまだあるという。中国メディアの網易は12日、日本のビル建設から学べることを紹介している。

 記事はまず、「知耻近乎勇、好学近乎知」と中庸の一部を引用した。恥を知ることは勇に近く、学を好むことは知に近い、という意味で建設業界において日本から学ぶことは恥ではないと訴えている。日本の建設工事は基礎工事、躯体工事、内装など「各工程の工期」は中国よりも長いのに、最終的な工期を比較すると「中国の一部建設会社よりも早く建て終わるケースがある」そうだ。

 その違いは、「人、材料、機械、管理、供給者」の5つにあるという。作業員一人ひとりに得意な専門分野があり、各自の技能が高いので作業が速くて正確なこと、そこに責任感と団結力が加わり効率が上がると主張。使用する建材や機材も中国とは質が違い、図面1枚提示されるだけで求められているものを再現できる力量もあり、時間を大幅にカットできているとした。

 また、日本のビル建設には様々な「合理性」が見られると紹介した。例えば日本では、内装を複数の階で同時進行できるので時間に無駄がないのだが、中国では1つの内装が終わると検査が終わるまで次に進めないそうだ。

 中国ではよく、工期に間に合わせるために突貫工事を強行することがあったが、中庸の精神で日本から学べば、より質の高いビルをより速く建設できるようになるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)