中国で経済的に最も発達した都市は「上海市」だ。首都の北京市ももちろん発展しているが、北京は政治の中心地であるのに対し、上海は中国経済をリードする都市という立場にあると言えるだろう。

 その上海について、中国人はしばしば「魔都」と形容するが、この「上海=魔都」という呼称は誰が最初に使い始めたものなのだろうか。中国メディアの百家号はこのほど、中国人はモダンで国際化が進んだ上海を「魔都」と呼ぶと紹介しつつ、「魔都」という呼称は「日本人が最初に使い始めたものだ」と伝えている。

 記事は、「魔都」ということは「魔力に満ちた都市」という意味であると伝えつつ、この言葉を上海に対して初めて使用したのは1923年に日本から上海に渡航し、翌24年に紀行「魔都」を発表した日本の作家・村松梢風だったと紹介した。そして、村松が紀行「魔都」において、上海についてさまざまな魅力を持つ不思議な都市であったと書いたことを紹介、「村松梢風が創造した魔都という言葉だが、当時は特に大きな関心が集まることはなかった」とした。

 だが、日本のアニメ「真・中華一番!」が上海を「魔都」と呼んだことなどをきっかけに、アニメ愛好家の間で「上海=魔都」という呼称が広がり始めたと紹介。そして2010年の上海万博ではオフィシャル側が上海について「魔力之都」と表現したことから、「上海=魔都」という呼称が一般の中国人にまで広がり、市民権を得ることになったのだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)