中国メディア・文匯報は28日「この日本の有名企業は日本国内に研究拠点を2つ持っているのに対し、中国にはそれよりも多い3つの拠点を持っている」とし、中国進出の歴史が長い日本の化粧品大手・資生堂の中国戦略について紹介する記事を掲載した。
 
 記事は、「資生堂中国の現地戦略に、新たな進展があった」とし、上海市奉賢区にある「オリエンタルビューティバレー」(東方美谷)に建設した研究開発センターが正式に始動したと紹介。資生堂は現在世界に7つの研究開発センターを持っており、「東方美谷」のセンターを加えると中国が3か所となり、日本本土の2か所を超えたとした。また中国の研究開発拠点のうち2か所が上海にあるとし、同社が中国本土での研究開発を強化し、特にその中でも上海を重視していることが証明されたと伝えている。
 
 その上で、同社は20年3月に奉賢区政府と戦略的パートナーシップ合意を締結し、「東方美谷」で初めて研究開発拠点を設けた国際化粧品メーカーになったと説明。同社が「東方美谷」の拠点でより効率の高い化粧品、優れた使用感、画期的な化粧品のレシピ、新たな効果評価方法を含む先進的な化粧品技術の研究開発に勤しむほか、食品、保健用品など化粧品以外の美容分野についても積極的に発展のチャンスを模索すると紹介した。
 
 そして、同社が改革開放が始まって間もない1981年に中国に進出してから40年の歳月を経て、中国市場は今や同社にとって最大の海外市場になっていると紹介。同社中国地域CEOを務める藤原憲太郎氏が、中国の消費者について製品の技術的な質、東洋人により適した製品といった点でますます高いレベルを求めるようになっているとした上で、「東方美谷」研究開発センターにて中国市場向けのイノベーション能力の開発を強化し、消費者の間で日増しに高まっている化粧に対するニーズに一層応えていくことを明らかにしたと伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)