中国には「養児防老」という言葉がある。これは、「子どもを育てるのは年をとってから子どもに面倒を見てもらうため」という意味で、それだけ老後の生活を子どもに頼る傾向が強いと言える。この点で、日本は中国とずいぶん異なっていると言えるようだ。

 中国メディアの快資訊はこのほど、日本の老人ホームについて紹介する記事を掲載した。日本の老人ホームを見ると、なぜ日本人の多くが子どもを産みたがらないかがよく分かるという。

 記事の中国人筆者は、「日本の老人ホームは至れり尽くせりのサービスを提供している」と紹介した。栄養バランスを考えた食事が提供され、「若いころ、自分の家に住んでいた時より良い生活ができるほどだ」としている。

 また、心のケアにも気を配っており、子どもや学生が定期的に老人ホームを訪れて出し物をするなどの交流があると伝え、日本では子どもに老後の世話を託さなくても、老人ホームで至れり尽くせりのサービスを受けながら過ごすことができると強調。つまり、日本では老後の面倒を見てもらうために子どもを産む必要性がないのだと論じた。

 一方、記事の中国人筆者によると中国の老人ホームは多くの中国人から「敬遠されている」のだという。生活環境はそれほど良くはなく、ヘルパーによる介護も最低限のものにすぎないそうだ。質の高いサービスを提供する高級老人ホームもあるものの、一般人が入れるような価格ではないので、多くの中国人は老後の世話を子どもに託していると指摘した。

 しかし、中国は経済面で急速に発展しているので、社会福祉や高齢者介護制度において将来的には改革が行われる可能性があり、今の子どもたちが成長して結婚、出産する頃には、「養児防老」を考える必要はなくなっているだろうと記事を結んだ。中国の高齢化はこの先急速に進むと言われており、高齢者介護は重要な問題だと言える。この点で日本の例が参考になっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)