海外旅行を楽しむ中国人の増加に伴い、中国が民度向上キャンペーンを行ったことからも分かるように、中国人は「海外で自分たちがどう思われているか」に敏感だ。中国人のなかには、中国が「日本や韓国から偏見を持たれている」と感じている人もいるようで、中国メディアの快資訊は6日、外国人が偏見から中国に関するありもしない話を広めている、と主張する記事を掲載した。

 記事では特に、「中国文化が偏見の目にさらされている」と訴えている。まずは、西洋人から「中国には哲学というものがない」と言われていて、論理的思考がないと言われていると不服そうに伝えた。しかし、中国には遠い昔に老子や孟子などが活躍した百家争鳴(ひゃっかそうめい)の時代がすでにあったと反論している。

 次に韓国では中国から伝わったはずの文化がいつの間にか韓国が発祥ということになり、「中国の方がパクリ扱いされている」と訴えた。文字やキムチなどがその良い例だとしているが、パクリ疑惑は中国と韓国との間で何度も交わされてきたので、特に目新しい話ではない。また、日本人からは「中国の歴史はたったの70年ほど」と言われているとした。これは中華人民共和国の歴史の意味なのだが、それが中国人には伝わらないようだ。

 いずれも偏見と言えるかどうかは分からないが、記事の中国人筆者は中国が偏見の目で見られるのは、中国人に足りないものが2つあるからだと主張した。それは「自分の文化を主張しないこと」と、「自分たちに自信がないこと」だとして、今後は自分たちに自信を持ち、日韓以上に自国をアピールしていくことが必要だと主張して記事を結んでいる。文化や歴史に関しては、中国は十分にアピールをしているように感じるが、まだ足りないということなのだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)