新型コロナの感染拡大前、日本を訪れる中国人旅行客は右肩上がりで増加していた。中国人旅行客の受け入れに積極的だった企業は、訪日中国人の増加で経済的な恩恵を受けてきたと言えるだろう。

 日本では9月に入ってから新型コロナの新規感染者数が急激に減少し、改めて旅行再開に向けた期待が高まっている。なかには中国人客の受け入れ再開を望む声もあるようだが、一部の中国人は日本を訪れることについては「複雑な思い」があるのだという。

 中国メディアの百家号は5日、日本では消費意欲の旺盛な中国人旅行客の受け入れ再開を望む声があるとする一方で、日中両国で行われた世論調査では「日本人の約9割が中国に対して否定的な感情を抱いていることが分かっている」と伝え、「中国人に好感を抱いていないのに、中国人旅行客には来てほしいなんて、こんなことは許されるのか」と問いかける記事を掲載した。

 記事は、日本と中国には戦争の歴史があり、それゆえに日本人と中国人は互いを客観視することができずにいると主張。そして、日本を訪れていた外国人旅行客のうち、マナー違反の行動を取ったのは中国人に限ったことではないのに、日本人は中国人ばかり批判していたと主張した。また、日中両国で行われた世論調査では、日本人の約9割が中国に対して否定的なイメージを抱いていたとし、これは日本人の中国に対する偏見や先入観のほか、メディアの偏向報道が原因でもあると批判した。

 続けて、日本では中国人旅行客の受け入れ再開に期待する声もあるようだと前置きしつつ、「多くの日本人が中国人に好感を抱いていない」という結果があるのに、中国人旅行客が一方的に「日本に旅行に行きたい」と思うだろうかと問いかけた。そして、日本と中国が双方にとって利益のある関係を築くためには、まず双方の偏見を解消することから始める必要があると主張。偏見がなくなって、双方の国民が友好的に往来できる環境が整備されてこそ、双方にとって利益のある関係を築くことができるとし、「中国人に好感を抱いていないのに、中国人旅行客には来てほしいなんて、こんなことは許されることではない」ことを強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)