日本人は礼儀正しいと言われるが、本当にそうだろうか。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、日本の道路を車で走り、「横断歩道で歩行者に道を譲ったら、日本人の歩行者はどんな反応を示すか」を確かめる動画を配信した。

 動画は、街を車で走りながら歩行者のいる10あまりの横断歩道で止まり、歩行者の行動を観察するという内容だ。歩行者は学生が多く、すべての歩行者が頭を下げ、ほとんどの人は90度にお辞儀をしていた。大抵の場合は、車が止まってくれた時点で頭を下げ、渡りながらまた頭を下げ、渡り終えたら向きを変えて90度に深々とお辞儀しており、小さな子どもを連れた1人の男性だけは、お辞儀の代わりに手をあげて謝意を表していた。

 日本の交通ルールでは、横断歩道での歩行者優先が定められているので、安全に道路を横断できるのは歩行者の権利とも言える。それでも日本の歩行者が頭を下げるのは、道を譲ってくれた車への純粋な感謝の表れだと言えるだろう。配信者は日本の歩行者の礼儀正しさを伝えつつも、少々やりすぎだと思ったのか、視聴者に対し「ここまでする必要があるのだろうか?」と質問を投げかけている。

 配信者の反応とはうらはらに、視聴者のコメントは絶賛するものばかりで、「車は道を譲り、歩行者はお辞儀する。良い循環になっていて、アジアの鑑だ」、「偉大な民族」、「神動画」など、感銘を受けた様子が伝わっている。自分たちも学ぶべきと主張する中国人ネットユーザーは多く、「お辞儀とまではいかなくても、手をあげて感謝を表すくらいはやるべきだな」と言う人もいたが、「毎日愛国教育を受けているから、学ぶことはできない」など、皮肉るコメントも散見された。

 お辞儀や頭を下げる礼儀は、中国から入ってきたとも言われるが、今の中国では見られない行為だ。互いの権利を主張するよりも、譲り合い感謝し合うことは、社会を円滑にするうえで大いに役立つと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)