中国のポータルサイト・網易に5日、「中国サッカーはプロ化する前はアジア一流だったのに、どうしてプロ化したらダメになってしまったのか」とする記事が掲載された。
 
 記事は、サッカーワールドカップ・カタール大会アジア最終予選で2連敗スタートとなった中国代表が、日本時間8日未明にUAEで同じく連敗しているベトナムと対戦するにあたり、中国サッカー協会が高温による選手の消耗を理由にアジアサッカー連盟と交渉し、試合開始時間を2時間遅らせることに成功したと紹介。しかし、中国サッカー協会の行動に対して中国サポーターからは「ベトナムほどの弱いチームが相手にもかかわらずそこまで選手のコンディションに気を使わなければならないほど、中国代表の実力は低いのか」など不満の声が出たと伝えた。
 
 その上で、中国サッカーは1990年代のプロ化前の時点でアジアの一流として日本や韓国、サウジアラビアと肩を並べる存在だったにもかかわらず、プロ化して以降は実力がどんどん低下していき、今やベトナム相手でも勝利が覚束ない状態にまで落ちぶれてしまったと指摘。その理由についてまず、90年代の中国が飛び抜けて強かったわけではなく、当時のアジア各国の実力が拮抗しており、その中で中国が少しだけ優位に立っていたに過ぎなかったのだと説明した。
 
 次に、プロ化改革にあたり、同じくプロ化の道を進んだ日本や韓国とは「真逆」の方向へと進んでしまった点を挙げた。日本はユースの育成に力を入れ、若手選手による海外での武者修行を大いに奨励し、韓国は高い実力を持つ実業団チームをプロ化させ、選手にプロとしての意識を徹底的に植え付けたとする一方で、中国は選手の質を高めることよりも「プロリーグを作ること自体が目的化してしまい、そこに精力を集中してしまった」と評している。
 
 そして最後に、中国サッカー協会が限りある資源を誤った所に用いたことで、中国サッカーの停滞を招いたと指摘。プロ化以降、中国サッカーは大部分の資金を実力ある選手の「奪い合い」にばかり費やしたため、「実力が伴わないのに給料だけは世界レベル」な選手ばかりが集まった中国代表になってしまったとした。かたや、日本や韓国は限りある資金をサッカー場建設、人材育成に用い、ナショナルチームに優れた選手を断続的に送り込む体制を構築していったのだと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)