日本には弁当文化があり、朝作った弁当を学校や職場に持って行くのは一般的な習慣だ。しかし、中国には弁当文化がなく、弁当を持って学校や職場に行く人はほとんどいないと言えるだろう。中国のQ&Aサイト・知乎にこのほど、「中国にはなぜ弁当の習慣がないのか」と問いかけ、その理由について意見を求めるスレッドが立った。

 スレ主の中国人ネットユーザーが学生時代は、昼には家に帰って食べるか、あるいは学校近くの飲食店で食べるかの二択が普通のことで、働き始めてからは弁当を作ったことがあるものの、広いオフィスの中で一人ぽつんと食べるのが寂しく、結局やめてしまったそうだ。ドラマなどで見る日本は弁当が習慣になっているため、「中国ではなぜ弁当が流行らないのだろう」と疑問を呈している。

 これに対して、多かった回答は「中国では弁当を持参する必要がないから」というものだった。以前よりフードデリバリーが定着している中国では、スマホさえあればたくさんのメニューの中から好きなものを気軽に注文することができて、配達料金も非常に安価だ。それに中国では小さな食堂がどこにでもある。これはまた、「食べ物は出来立ての熱々が一番おいしい」という考え方のためかもしれない。冷めた弁当も、電子レンジがあれば温めなおすことができるが、それでも出来立てのおいしさには敵わないと思われているようだ。

 他には、朝から悠長に「弁当を作っている暇などない」という人も多かった。中国では、昔は昼食を持って行く人もいたが「貧しくて、時間があって、衛生面を考えて」自分で作っていたのであって、今は弁当を作る必要も時間もないと思っている中国人は多いようだ。日本人も時間があるわけではないが、中国と違って弁当のおかずになる冷凍食品の種類が多く、弁当作りのノウハウも豊富だ。

 中国では流行の兆しは見えないが、弁当には食費が節約できるほか、栄養バランスやカロリーを調整できるなど、外食にはない良さもある。中国人にはこの良さをもっと知って欲しいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)