中国メディア・中国青年報は1日、来年の北京冬季五輪・パラリンピックに海外からの観客を呼ばないことが決まった件に対する日本の記者の質問に、中国外交部の報道官が思わず吹き出す一幕があったことを報じた。

 記事は、国際五輪委員会の執行委員会が9月29日に行われ、北京冬季五輪・パラリンピックについて国外向けに観戦チケットを販売せず、国内向けに感染対策関連条件を満たす観客に対してのみ販売する方針を決定したと伝えた。

 そして、30日に行われた中国外交部の記者会見で日本の記者が「感染対策の観点から、IOCが北京冬季五輪で海外向けのチケット販売をしないことを発表したが、中国政府はこの件についてどう評価するか」と質問があったと紹介。

 これに対して華春瑩報道官が「どう評価するか、という質問ですか?」と質問の意図を確認するように聞き返し、わずかに沈黙した後で表情を崩して笑い、「この件に関して私はちゃんとコメントできないかもしれない」と前置きした上で「日本が東京五輪を開催した時も、海外の観客を呼びましたか? 呼んでないですよね」とした。

 そして、中国政府、北京冬季五輪組織委員会、国際五輪委員会が選手や各ステークホルダーの命と健康に対し強い責任を負うという姿勢に基づき、終始安全と感染予防を第一課題として、予定通り大会を開催することを確認したと説明。新型コロナの影響により1年延期された東京五輪・パラリンピックが成功裏に閉幕したと述べた上で「どうやったら五輪を安全に開催できるかについて、日本には理解してもらえると信じている。わが国は東京五輪の成功に向けて精一杯支援した。われわれも日本側から理解とサポートが得られることを望んでいる」と語った。
 
 華報道官にしてみれば「日本だって感染対策で五輪をほぼ無観客開催したのに、なぜそんなことを改めて聞くのか」という気持ちで、思わず笑ってしまったかもしれない。「ちゃんとコメントできないかも」と前置きした華報道官だったが、中国のネットユーザーからは「満点の回答だ」「質問を利用して、逆に日本側に理解と支持を求める展開は秀逸」との感想が見られ、華報道官に対する評価はさらに高まったようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)