近年、世界各国で中国に対する好感度が低下していることが様々な調査で明らかになっているが、なかでも日本国内における対中好感度は非常に低くなっている。「言論NPO」などによる2020年の調査結果によると、中国に「良くない」印象を持つ日本人は89.7%にも達したという。

 日本人の対中感情が悪化していることに反応する中国人も居るようで、中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、「日本人の対中好感度が下がっていることを気にするべきか」と題する記事が掲載された。

 記事の中国人筆者は、日本に友好的な中国人は増えているのに、日本人の対中好感度が下がっていることについて駐中日本大使が「中国側は日本の対中感情が良くない原因とその状況をどう変えていくかをしっかり研究してもらいたい」と述べたことに注目した。そして、中国はそんなことをする必要は全くないと一笑に付している。

 この調査結果を見ると日本に良い印象を持つ中国人は45.2%と比較的高かったが、この理由について筆者は、「中国人は日本人による援助には敏感に反応すること」と、「中国メディアが日中友好の雰囲気を作り上げていること」にあると分析した。中国で新型コロナの感染が拡大し始めたころに日本がマスクなどを送った際、「山川異域 風月同天(住む場所は違ってもつながっている)」との漢詩が添えられていたケースがあり、これがメディアに取り上げられ話題になったことを例として挙げている。

 そのうえで、中国に良い印象を持つ日本人が少ない理由については「中国の実力がまだ不足しているからだ」と分析した。日本は強者に服従する国だとし、「太平洋から米軍が消え、日本の港に中国の空母が入港する日には、好感度が大きく上昇するはず」なので、対中好感度が低いことを気にする必要はないと主張した。
 
 中国が強くなれば好感度が上がるはずという考えは、中国のネット上でよくみられる意見だが、これに対して中国人ネットユーザーからも、「私もまったく気にしてない。中国が強いかどうかだけに関心がある」、「やはり根本的な原因は中国の強さが足りてないことだと思う」など、記事の中国人筆者に同調する意見が多く寄せられた。このような考えでは日本のみならず世界中における対中感情改善は期待できないと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)