中国福建省福州市とアモイ市間で建設中の福廈(ふくか)高速鉄道は、中国初となる海上高速鉄道橋が含まれている。長さ20キロ以上にわたって海上橋を時速350キロで走行する計画で、2022年に竣工予定だ。中国メディアの騰訊はこのほど、この海上高速鉄道橋は超大型台風にも耐えられる設計になっていると紹介し、どのようにこれを実現したかについて伝える記事を掲載した。

 記事はまず、中国は全土に高速鉄道網を広げることで、これまで高速鉄道の建設において非常に多くの経験を積んできたと指摘した。これに加えて、海上橋の建設でも世界最長の港珠澳大橋や、青島膠州湾大橋を建設しており、今回の福廈高速鉄道における海上大橋建設の基礎ができていたと紹介した。

 しかし、福廈高速鉄道の海上大橋は非常に強い海風が吹く地域で、海霧もよく発生するため、このような環境だと容易に腐食してしまうという。それで、こうした問題を解決し、なおかつ最大級の台風にも耐えられる設計で海上大橋を建設することは決して簡単なことではないと指摘している。

 では、福廈高速鉄道ではどのようにしてこの問題を克服したのだろうか。記事によると、最大の問題は建設技術ではなく「材料」だったという。強風に耐え列車の安全運行を保証するために、鉄骨鉄筋コンクリート構造の橋げたを採用して耐震性を高めたと説明した。さらに、海霧については腐食に極めて強い新材料を開発することでこの問題を解決したと伝えた。

 最後に記事は、福廈高速鉄道が完成すれば、福州市とアモイ市を1時間で結ぶことができ、これまでの半分以下の時間になるので両市の往来がより活発になって経済発展を促進するだろうと結んだ。福建省は台風がよく上陸する地域であり、過去にも大きな被害が何度も出ている。ぜひとも安全だけは十分に確保してもらいたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)