中国が環太平洋連携協定(TPP)への加盟を正式に申請したことで、世界から注目が集まっている。中国はこれにより、アジア太平洋地域との関係強化を目指しているようだ。中国メディアの百家号は24日、中国のTPP加盟申請に「日本は頭を悩ませる必要などない」と論じる記事を掲載した。

 現在TPPに加盟している国は11カ国で、日本のほか、オーストラリアやメキシコ、カナダ、シンガポールなどが加盟している。米国はTPPから脱退後、再加盟の意思はないと表明してきた。今回の中国の加盟申請について、米国は加盟国の判断に任せるとしているが、記事はTPPはもともと中国包囲網としてスタートしたはずが、米国はTPPから脱退し、逆に中国が加盟申請することになったとし、中国が加盟すれば米国の再加盟は難しくなり、退路を断たれる形になるのではないかと主張した。

 では、加盟国は中国の申請にどう反応しているのだろうか。記事は「オーストラリアと日本が最大の障害となっている」と主張した。オーストラリアは貿易相が難色を示し、中国が加盟するなら貿易のルールを厳守してもらわなければならないと強気の姿勢で、記事は「中国を誹謗している」と批判している。同様に慎重な立場を見せる日本に対しては、「なぜ日本が悩む必要があるのか」と意外そうに伝えた。

 日本もオーストラリアも中国の加盟を歓迎するはずがなく、当然とも言える反応だが、記事は中国のTPP加盟は、既存の加盟国に多大なる利益をもたらすのにと納得がいかない様子だ。そのためか、中国としては入ることにやぶさかではないが「必ず入らなければならないわけではない」と強気の姿勢で締めくくっている。

 中国のTPP参加に関し、中国国内と国外とでは感覚がずいぶん違うようだ。記事では指摘していないが、日本は台湾の加盟に関しては歓迎ムードなだけに、中国はより不満を感じているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)