中国が環太平洋連携協定(TPP)への参加を正式に申請したことが話題となったが、加盟にあたってどのような問題があるのだろか。中国メディアの網易はこのほど、中国のTPP加盟で最も大きな障害となるのは日本だとの見方を紹介する記事を掲載した。

 記事は、中国がTPPへの加盟を申請したのには2つの主な理由があると分析し、1つ目の理由は「日米が世界と中国のデカップリング(分断)を扇動しており、TPPの参加申請をすることで国内外の投資家を安心させると同時に、中国は改革開放を継続し、さらに拡大していくとのシグナルを発すること」だと主張した。

 そして2つ目の理由は、米国がTPPに復帰するかどうかまだ決まらないうちに中国が加盟申請することで、米国による中国包囲網にくさびを打ち、無力化させることだと主張した。

 TPPに入るには加盟国すべての同意が必要になるが、中国の加盟に最も大きな障害となるのはオーストラリアでもカナダでもなく、「日本」だと記事は主張した。オーストラリアは加盟に当たって中国による関税撤廃を要求してくると思われ、カナダについても中国との貿易関係改善を求めてくると考えられるが、いずれにしても両国関係を改善する良いきっかけになるので大きな問題ではないとしている。

 しかし、日本は米国と同じでTPPを通して中国の経済発展を抑え、中国の台頭を阻止したいと考えていると主張、容易には譲歩しないことが予想されると分析した。このほか、米国は加盟国ではないとはいえ、オーストラリアやカナダなどに圧力を加えて中国の加盟阻止に動く可能性があると論じた。

 だが、TPP加盟国の11カ国のうち、7カ国が地域的な包括的経済連携協定(RCEP)加盟国で、中国経済の総量や市場規模を考えると中国の加盟を望む国は多いはずだとの楽観的な見方を記事は示している。とはいえ、中国の加盟は現実的には難しいのが現状だと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)