東日本大震災から10年になる2021年、日本政府は福島第一原発の処理水問題を、海洋放出の形で処分することに決定した。国際原子力機関(IAEA)はこの件について「環境影響はない」との見解を示しているというが、中国のQ&Aサイト・知乎はこのほど、なぜ国際原子力機関は同意してしまったのかと題するスレッドを立てて、意見を求めている。

 この問題は中国でも大々的に報じられたためか、中国人の関心は高いようで多くの意見が寄せられた。しかし意外にも理性的な回答が多く、「最良の決定とは思えないが他に方法はなかったのだろう」、「ほかの国もやっている」、「他国が決めたことはどうしようもない」といった意見が寄せられた。他国の決定に干渉しないと言うのは、中国が強調する内政不干渉の原則ゆえかもしれない。

 また、国際原子力機関に関しても、「同意したのではなく基準に合致していると言っただけ」との指摘や、「技術的に可能と言っただけ」、「こうした国際的な機関の意見を認めるのが中国のやり方だ」との意見もあり、擁護する人が目立った。

 またスレ主の質問とはずれるが、日本が国内外の反対を押し切ることができたのは「米国が付いていたから」との意見が目立ち、「国際的な基準に達していたのは本当だと思う」との声も少なくなかった。ただこの基準が甘いのではないかと感じている人も多いようで、これを機に国際基準を見直すよう提言している人もいた。

 海水放出問題に関しては、中国人は思うところはあるものの、中国にはどうしようもないと思っている人が多いようだ。それはまた、太平洋側の話なので中国に対する被害は少ないと理解しているためなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)