「抗日ドラマ」は、中国のテレビ番組のなかでは定番のジャンルの1つと言えるだろう。しかし、最近ではその内容があまりに時代背景を無視していたり、あり得ない設定だったりするため、問題視する意見も少なくないが、「問題視する意見」のなかには「登場人物の名前」も含まれるようだ。中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、抗日ドラマに登場する日本人名をより現実的なものにすべきと主張するスレッドが立ち、中国人ネットユーザーが様々な意見を寄せた。

 スレ主は、抗日ドラマのなかで「鳩山、犬養、近衛、亀田、井道崎」などの名前の日本人が出てくるが、「鳩山、犬養、近衛は上流階級の姓で、日本兵の名前としては適切ではない」と主張した。また、「亀田」は日本でそれほど多い姓ではなく、「井道崎」に至っては完全に創作ではないかと主張し、日本にはそんな姓はないのではないかと主張している。

 これに対し、あるユーザーは「抗日ドラマは日本人ではなく中国人向けのものだから、中国の一般人の感覚とマッチしていれば良いのではないか」と回答していた。一例として、ゲームキャラで中国でも人気の「不知火舞」は、中国では苗字が「不知」で名前が「火舞」と認識されているが、日本では「不知火」が苗字で「舞」が名前だと指摘している。しかし、中国の一般人の感覚からすると「不知」が苗字という感じがするので、別にあえて訂正する必要はないと主張した。

 また、日本のアニメなどを見ると、日本人も登場人物に実際にはないような苗字を使用しているので、適当につけた苗字で問題はないとの意見もあった。ドラえもんは顕著な例で、「野比や出木杉などの苗字も日本にはないではないか」と指摘している。

 さらに、「そもそも抗日ドラマは全然厳格に作っていないことは公然の秘密だ」というユーザーもいた。時代考証がめちゃくちゃで、非科学的な内容が少なくないからで、そのあまりにおかしな内容は「抗日神劇」と揶揄されるほどだ。全体的には、名前はそれほど重要ではなく、現実に即したものにする必要はないとの意見が大半を占めていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)