リチウムイオン電池は、エネルギー密度が高くて寿命が長く、充電も比較的早いなどの特性から、スマートフォンなど多くの製品に利用されている。日本はリチウムイオン電池を世界で初めて通常動力型潜水艦に応用した国だが、中国メディアの快資訊はこのほど、「リチウムイオン電池は発火しやすいのに、なぜ日本は潜水艦に使用したのか」と題する記事を掲載した。

 日本は、そうりゅう型潜水艦の「おうりゅう」と「とうりゅう」にリチウムイオン電池を採用している。リチウムイオン電池の利点は多くの人が認めるところだが、同時に「危険性」もあると記事は指摘した。それは主に発火しやすいことで、そんな危険なものを潜水艦に使用するのは「奇抜なこと」との見方もあるという。

 記事によると、潜水艦が海中を潜水している時は温度がとても低くなるが、攻撃を受けて出火した場合、温度が急上昇するので、リチウムイオン電池のある場所がそうなった場合には悲惨な結果になるという。しかも、リチウムイオン電池は消火が難しく、爆発の危険性もあると指摘し、狭い潜水艦内でこのような事態になったら悲惨なことになるとしている。

 それでも日本が潜水艦にリチウムイオン電池を採用した理由について記事は、「試験艦という意味合いが大きいのではないか」と分析した。軍事用の潜水艦に使用できるかどうかの実現可能性を検証するためで、実戦投入するためではないとしている。また、日本は燃料電池の分野でも進んでいるがコストが高いので、比較的安いリチウムイオン電池を採用したのではないかと推測している。

 確かに、スマートフォンなどに使用されているリチウムイオン電池が発火するなどの事故が発生しており、リチウムイオン電池を潜水艦に使うのはあり得ないと考えるのも理解できる。しかし、日本は潜水艦に使用するにあたり安全性を確保したうえで採用しており、それだけ日本の技術が高いと言えるだろう。やはり中国のリチウムイオン電池とはレベルが違うと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)