中国のポータルサイト・網易に13日、「日本人しか入ることができず、中国人は入れない学校」として、浙江省杭州市にある杭州日本人学校について紹介する記事が掲載された。
 
 記事は、同市銭塘区に日本人が開いた学校があるとし、「杭州日本人学校」と呼ばれるこの学校は建物面積5846平方メートルで校舎、体育館、陸上トラック、テニスコートなどが存在するほか、24時間守衛が巡回を行っており、日本人の教員や児童、生徒以外は中に入れず、中国人はこの学校で学ぶことはできないと紹介。
 
 また、カリキュラムや教育方針は日本の本土に準じて定められており、中国にありながら完全に「日本の教育」が行われている場所でもあると伝えた。
 
 その上で、杭州と日本人のつながりについて言及。1894年の日清戦争で勝利した日本は杭州を租界とするように清朝に要求し、当時杭州を重要視していなかった清朝はこの要求にすんなり同意し、これ以後徐々に日本人が現地に定住するようになっていったとした。当初は現地の日本人の人口が急速に増えることはなかったが、日本による中国経営が進むに連れて徐々に増え、1942年には戦前、戦中期ではピークとなる3000人を超える日本人が現地で生活するようになったと紹介した。
 
 そして、杭州を代表する湖である西湖の近くに「杭州日本国民学校」が設立され、現地の日本人が通うようになったものの、45年の終戦によって日本人は現地から追い出されることになったとした。その後70年代に入って日中国交正常化が実現すると、杭州は日本企業の投資先として注目されるようになり、多くの日本人が杭州で生活するようになったと紹介。日本人駐在員の子女の教育が大きな課題となり、2008年に杭州日本人学校が設立されたのだと伝えている。
 
 記事は、日本人学校のみならず、中国にある外国人学校は基本的にその国の子女のみが就学することができるケースが一般的だと説明する一方、杭州日本人学校では、地域に日本教育の文化を紹介したり、日本の子どもたちと中国人が交流したりといった取り組みも行われており、日中間の文化交流という役割も担っているのだと紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)