中国のポータルサイト・網易に11日、「日本の『神薬』は神ではなく、ただの薬である」とする記事が掲載された。
 
 記事は、近年、日本を訪れた多くの中国人が「神薬」と呼ばれる薬品を大量購入して帰り、日本に行っていない人も個人輸入やECを通じて「神薬」を手に入れてきたと紹介。その治療効果に対する評判はまさに「神がかり」的であり、一度使えばたちまち治り、なおかつ副作用もないという触れ込みが拡散し、本来は薬品であるにもかかわらず「健康食品」と称して家族や友人にプレゼントする人も後を絶たないと伝えた。
 
 その上で、いわゆる「神薬」は日本の非処方薬(OTC薬)分類のうち、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで薬剤師の説明無しに自由に購入することができる第3類医薬品に相当するものであると説明。その手軽さから多くの人がパッケージや説明書の内容をろくに理解せずに買って中国に帰ったり、ECでの「副作用ゼロ、日常の保健品として使える」といった誤った宣伝文句によって、中国の消費者の間に大きな誤解が生じてしまっているのだとした。
 
 そして、中国国内では自身やわが子が病気になった時に「病院の薬品は副作用があるから」といって医師の診断を受けず、自宅で日本の「神薬」を使用するケースが続出していると指摘。「実際、日本の『神薬』はみんなが思っているような純天然の、植物系の成分でできているわけではない。必ず治るわけではないし、過量摂取、使用すれば明らかな副作用が出る」とする一方で、それでも「神薬はすごく効く」という認識が消えないのは、「神薬」という名前が持つ心理的な作用、そして、「保健品と認識していることで、知らず知らずのうちに説明や注意を超える量を使用している」ことによるものだとの認識を示している。
 
 記事は、日本の薬を「神薬」などと崇めることなく、病気になったらまずは病院にいくべきだとした。そして、日本の薬を使用する場合にはその成分、用法用量を十分に理解しなければならないと呼びかけた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)