北朝鮮を訪問する主な外国人観光客は中国人であり、コロナ前には年間の観光客およそ20万人のほとんどが中国人だったと言われる。中国のQ&Aサイトの知乎にこのほど、「北朝鮮に行った感想」を求めるスレッドが立てられた。

 スレッドには、北朝鮮旅行を経験したことがある中国人がそれぞれ感想を書き込んでいた。団体旅行で北朝鮮に行ったことがあるという中国人ユーザーは、「ガイドが見せるのは、北朝鮮が見せたいものだけで、非現実的」と感じたそうで、行くなら団体旅行ではなく、個人旅行にするように勧めていた。観光客用に整備したきれいな場所しか見られなかったものの、遠目に質素な服を身に着けて川で洗濯をする地元住民の姿が見え、唯一目にした「近代的な乗り物」はトラックだったと振り返った。

 数年前、北朝鮮に3日間の旅に行ったことがあるユーザーは、貧しいながらも衣食住、医療、仕事が全員に配分されているほか、個人の能力が高いと感じたと紹介している。数カ国語を話せるほど優秀な大学生がガイドをしていたことから、人材を活用する場所がないのではないかと推測している。本来あるべき社会主義の姿に近いと言えそうで、「中国の1960年代と70年代のスタイルだ」と感想を述べている。

 さらに、2019年に平壌に行ったという中国人は、「都市には階級がある」という常識が覆されたと振り返っている。中国の都市は、発展の度合いによって1線、2線などと階級が分かれている。しかし平壌は大都市なのか田舎なのか分からない、不思議な場所だったそうだ。300万都市で人が多いのに、地下鉄は2路線しかなく、バスの本数も少ないのでバス停には行列ができていたそうだ。しかし、文化・体育設備は立派で、道路もきれいで、都市の階級ができる前の「昔の中国のようだった」と伝えている。

 スレッドを見ると、中国では比較的最近北朝鮮に行ったことがあるという人がちらほらいて、中国人にとっては日本よりも身近な存在であることが見てとれた。彼らの感想は一様に「昔の中国」を連想させられたというものだった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)