2020東京五輪のメダルの総数で、中国は米国に次ぐ88個を獲得し存在感を示した。中国には多くの競技において世界レベルで競える選手が揃っているが、サッカーはいまひとつのようだ。中国では、日本サッカーから学ぼうという人がいるが、中国メディアの新浪網は7日、中国サッカーが「日本から学ぶのは不可能」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日中共に2002年日韓ワールドカップに出場し、2004年アジアカップの決勝戦で相まみえた頃は、両国のサッカー界に明るい未来が感じられたと紹介した。また、プロリーグができたのもほぼ同時期だったが、今では「日本は如虎添翼、中国は騎虎難下だ」と格差を表現した。虎に翼を付けたような日本に対し、中国は虎にまたがったはいいが降りられず、苦しい状態になっているという。

 では、どこに分かれ道があったのだろうか。記事の中国人筆者は、「格差の種は100年前にまかれていた」と分析している。1917年には、日本にはすでに全国高等学校サッカー選手権大会が始まり、学校でサッカーをするという習慣が根付いていたと伝えた。さらにJリーグが発足し、欧州サッカーの理念を導入するなど世界から学んだことが力をつけるうえで役に立ったとしている。

 この点で中国は、日本サッカーに学ぼうとの意見があるものの、「中国には日本のように発達した高校の部活動はなく、中国人は日本人のようなスポーツ精神を受け入れることもできず、子どものなりたい職業上位にサッカー選手が食い込むような雰囲気もない」とし、たとえ学びたくても中国が「日本から学ぶのは不可能」なのだと論じた。

 さらに、中国には14億人もの人口がいるものの、サッカーの競技人口は極めて少なく、「数千人のなかから選抜する」状況だと記事は指摘した。2022ワールドカップのアジア最終予選の中国チームのメンバーは高齢化が顕著で、新しい世代が育っておらず人材不足だとしている。それで、日本に1、2度勝つことがあっても日中間の差は埋まるどころか広がる一方なのが現実だ、と悲観的な見方で記事を結んだ。中国サッカーが強くなるのにはまだ時間がかかりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)